<小学生の学校教育から考える>

 

欧米諸国の学校教育で普通に実践されているような

自己表現の作法を学ぶ機会は

日本の教育現場では、残念ながら皆無に近いでしょう。

 

日本の「国語」教育においては

自分独自の意見を述べることで個性を発揮するのでなく

自分の感じ方をことばで表す表現力に力を入れています。

その象徴が、毎年夏休みに出る「読書感想文」の宿題です。


主観的な読書後の感想を書かせるわけですが、

そこでは新聞記事などに掲載されるような客観的な情報・データを

自分なりに分析したり、考えたりして得られる「独自の意見」といった

「意見文」を書く機会は与えられていません。

 

IT化現象が教育業界にも浸透・進化している現状から

「自分の手で書く」意義は大きいので

読書感想文は「書く作業」を伴う点は評価できますが、

小学生の高学年以降になったら

「感想文」は卒業して「意見文」を練習すると良いと思います。

ただ、日本の教育は当分「読書感想文」が続くことでしょう。

 

意見を述べる練習不足とともに、危惧されることは

「調べる」から「発表する」までの、学習の流れの中に

個性が表現される機会が少ないことです。

 

日本の学校教育で「調べたことを発表する」学習は実施されており、

社会・理科等の科目を中心にみられる

「調べた内容を言葉・文章でまとめる」作業がその代表で

学習指導の中でも大きなウェートを占めています。

 

「調査・整理・発表」の過程、およびその成果として求められるのは

「情報収集と整理の美」であり、言葉遣い・まとめ方の美です。

先生目線でみた「良い子」の模範解答に近ければ近いほど

評価が高くなるのは当然の事、さらに先生の主観も影響します。

 

個人ひとりづつ異なる「自分の意見・考え」を発言したり、

文章にして書いてみるといった、

「個性」を論理的に表現する練習・自己表現する機会が少なく

ましてや高評価されることが難しい・・・

というのが、学校教育の現状なのではないでしょうか。

 

「調べたことを発表する」から一歩踏み込んだ

「自分独自の視点を加えて、口頭・筆記で自由に述べる」行為は、

学校教育の中で、果たしてどこまで許されるのでしょうか?

 

「個性を伸ばす、ことばの力!」を当塾の教育理念としているのは、

学校教育で不足している、生徒一人ひとりの考え方・感じ方を尊重、

その違いを認めた上で、個性を自由に育てる言語教育を行う為です。

 

ことばの力を強くするのに、一番効果的なのは

日本の小・中・高校の各学校で指導されている

「国語」「英語」の二教科で学ぶ基礎知識を活かして

応用できる実力を身につけることです。

 

国語の基礎知識として

漢字・ひらがな・カタカナといった「日本のことば」を身につけるべく

正しく読みやすい字を書けるように練習しながら、

主観的な感想以上に、客観的な意見を述べられるよう

口頭や筆記で自分の個性を表現する

「作文・プレゼン」の練習で実力を伸ばす。

日本語で出来るようになったら、その次に

または同時期に英語も学びながら

二カ国語でプレゼンできるように、目標を掲げる。

 

そんな理想像がかなえられる、日本の学校教育を補う

「個性を伸ばす、ことばの力」がアップする語学塾を開きたい。

 

 小学生の教育環境から、以上の思いを抱き

「ことばの教育塾」を開きました。